小悪魔な彼
 
「本当はこのまま、どっか人のいないところに連れ込みたいくらい。
 昨日抱けなかった分も……」

「や、やっぱダメ!タメ語はなし!!」


思わず、颯太の体から離れた。


「なんで?」
「だ、だって……
 そんなんじゃ、あたしの心臓もたないよっ……」


今だって、ドキドキで心臓が張り裂けそうだ。

この小悪魔な男の子に振り回されてばかり。


「そういう顔……するから余計にいじめたくなるんです」
「え……?」

「……なんてね。
 分かりました。やっぱりしばらくは、敬語にします」


あっさりと颯太は受け入れてしまった。
 
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