小悪魔な彼
「付き合ってるんだから、いいじゃないですか」
「そういう問題じゃないの」
「3組に来てくださいね」
「だから……」
まるで会話が噛みあってない。
え……でも今……
「3組?」
「はい。言ってませんでしたっけ?」
「うん」
峰岸くんが、3組だと初めて知った。
それを聞いて、あたしの考えがいっきに反転する。
「分かった。
明日迎えに行く」
「どういう風の吹き回しですか?」
「意味はない」
「……」
答えたくはなかった。
あたしの気持ちが変わった理由。
だって、峰岸くんに言うのは酷すぎるでしょ。