小悪魔な彼
「こ、これでいいでしょ?」
「一瞬ですね」
「でもキスはキスだしっ……」
颯太はあたしの体を、柱に隠すと
「んっ……」
もう一度キスをした。
あたしの体は柱に押さえつけられ、颯太との体に挟まれている。
抵抗はしようと思えばできる。
だけどもう、そんなことはしたくなかった。
「……はぁっ……」
「……これがキスですよ」
キスだけで、腰がくだけそうだ。
いったいこの子は、どこでこんな勉強をしてくるの?