小悪魔な彼
 
「ってか、猛の彼女になってないんだ?」
「え?な、ならないよ!」


突然な発言に、力いっぱい否定した。

猛にぃの彼女なんて、絶対に無理。


「あたしの彼氏は……こっちです」


あたしは、一人立場の困っている颯太に手を取った。


「わっ、イケメンっ……」
「……どうも」


葵ちゃんは、颯太を見るなり、両手で口を押さえた。
颯太は、軽く会釈するだけ。
 
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