小悪魔な彼
 


(颯太とずっと一緒にいられますように……)



目をしっかり閉じて、強く願った。

なんだか最近、やけに胸がざわつくから……。



「大丈夫ですか?」
「あ、うん!」



隣の颯太もすでに終わっていて、あたしが目を開けるのを待っていた。

振り返ると、後ろにはすでにたくさんの人。

圧倒されながらも、そこを逆らい抜け出そうとした。
 
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