小悪魔な彼
自分の答えが、どっちに転ぶかなんてわからない。
だって、颯太の考えていることが分からないから。
あたしは今でも、颯太のことが好き。
だけど颯太が葵ちゃんを好きと言うなら、きっとあたしは何も言えない。
だってそうだったら、二人は両想いってことになるから……。
「………もしもし?颯太……」
あたしは猛にぃの部屋を出て、颯太へと発信した。
颯太が葵ちゃんを選ぶというなら
ちゃんと受け入れなくちゃいけない。