小悪魔な彼
   ***


「くそっ……」


香澄のいなくなった部屋で、俺は壁を思いきり殴った。


あとちょっとだったのに……
まだあいつが、香澄を引っ張るって言うのか?

どうして、さっさと俺を受け入れない?



初詣の日。
俺はあらかじめ、圭介から香澄たちの初詣場所を聞いていた。


そしてそれを葵に話し、いろいろ計画を練って初詣へ。

入口の所へ待ち伏せていると、案の定香澄たちが現れた。
 
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