小悪魔な彼
 

「おはよー……」
「おはよ。って、香澄、顔色悪くない?」
「え?そう?」


月曜日、学校に着くなり、朱里に突っ込まれた。


それを言われるまで、正直何も気づいていなかった。


「言われてみれば、だるい気がするなー……」
「ちょっとー。自分の体調管理ぐらい、しっかりしなよ」
「どうしても、そんなこと考えている余裕はなくて……」


家に帰れば、峰岸くんの対処法ばかり。

健康管理なんか、考えている余裕はなかった。
 
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