小悪魔な彼
 
「香澄……」



唇を離して、重なる視線。

男の人なのに、色っぽくて心臓がドキンとした。


颯太は再び、顔を近づけると、今度は唇ではなく首筋に唇を落とした。


「ま、待って……颯太っ……」


さすがにここは人気がないと言っても、神社の裏だ。

これ以上されたら……



「これだけは待てません」

「え?……っ」



そう言った瞬間、首筋を強く吸われた。
 
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