ヴァンパイアだけどいいですか?

「…どぉしたの?」
「?!」
しゃがみこんでいた私が顔をあげると、
そこには年下らしき少年がいた。
「こんな所にいると風邪ひくよ?」
「あなたは?どうしてここに?」
「うんとねー迷子!」
「…」
私はとりあえずこの子の親を探す事にした。
この子の親に会えば森から抜け出せるかと思い…
「あっ、いたぁーーっ!」
まさかこんなにアッサリ見つかるとは…
「良かったですね。」
「うん!ねぇねぇお母さん。」
少年が母親に話しはじめた。
「あんね、このお姉さんが一緒に探してくれたの!」
母親はそう、と一言いい
「あなた、なんでそんな格好をしてるの?」
と訪ねてきた。
ここで、私はこの人に言っても大丈夫かな…
と思ったが仕方ない。死ぬよりマシだ。
「捨てられて、森を彷徨っていました」
「あらやだ。」
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