きょうもこたえはおしえません
ひとりの男を執拗に殴り、殴り、殴り。そうして背後に回った別の男に気づいているのかいないのか。
振り下ろされる銃がガツンッと悪魔の後頭部に激突する。
その途端、ピタリと止む行為。
しかし瞬時にぐるんと悪魔の首が後ろを向き、背後で震えていた黒服男に口元だけ歪ませた、ほぼ無表情を見せる。
『ひっ……』
「なに、お前。いま俺様のこと殴った?殴ったっしょ?……へえ、いい度胸してんじゃーん。
ってことでラストクエスチョーンっ。
この世で一番サイキョーなの、お前ら誰だか分かってんの?分かっていて、それで俺様を殴ってんの?
あ、いや別にぃー、痛くも痒くもねえけど?なんてことねえけど?ム・カ・つ・く・ん・だ・よ・ねえー。
っ、テメェらぜーいん死刑っ、ぶっ殺すッ!!」
牙を向き耳をつんざくほど吠える悪魔。その瞬間その場にいた全員の頭が吹っ飛んだ。