カラフル。
でもそんなこと、俺に起きる訳がない、と思い続けてきたし、

まず「切ない」「愛しい」と感じている自分の姿が想像出来なかった。



恋は…別にしたくないという訳ではないが、

どうせ出来る訳ねぇし、
呆れられて終わるのがオチだし、

そんなことなら無理してしようとすることはない、と思う。





「ふわぁ」


もう一度あくびをしたところで、
チャイムが教室に響き渡った。

俺は先生の話も聞かず、
サイフとケータイだけをポケットに入れ
、教室を一目散に飛び出した。
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