ふたりごと。~君と私の秘密~
「もー!!!つべこべ言わず行ってこいー!!!席なんか斜め前なのになんで喋らないの!?
えーっ!!!!????
そんな無茶なー。
確かに席は私の斜め前で近いんだけど。
チャンスだってあると思うよ??
でもいきなり行っても無理でしょー。
「とりあえずー、今日も保健室行くんでしょ??」
「うん。」
毎日もう日課になってるからね。
あそこで見る綾瀬くんが一番かっこよく見えるんだ。
「んじゃあ、あたしは帰るわ。バイバイみぃ。」
「うん。バイバイ」
そう行って梨花は廊下を右に曲がり行ってしまった。
梨花はいつも保健室には着いてこないんだ。
なんでかは分からないけど。
でも何となくは分かってると思う。
そんな事を思いながら保健室へと急いだのだった。