君のことなど興味ないッ!!
「もぅ~~分かったよ!!じゃあ、明日ね!明日見てあげるから」
と、同時にため息を吐くと神楽が目の前に立ちふさがる。
「千夏ちゃん大ぁぃ好きっ!!」
と手を広げて私を抱きしめようとする・・・またかぁ!
やめてくれっ!の意味を込めて神楽の頭をひっぱたく。
バコッと鈍い音がして気付いた。やりすぎた?!だってうずくまってるし!
ち、違うんだって!照れただけなんだって!ぶったたくつもりは・・・
「うっそぉーん!痛くねーし!」
心配して損した。なんだよ、もう。
くるっと神楽に背を向けて帰りの準備を始める。神楽はなにも言わない。
なんかいってくれてもいいんじゃない?!ホントわからない奴だな。
ふてくされていると頭にポンと手が乗った。なんか優しい。
そして耳元で今まで聞いたことのないような優しい声で
「よかった、元気な赤城がみれて。数学の時はごめんな?」
ドキッと心臓が跳ねる。こんなにドキドキしてんの初めて。
なに・・・・これ???
ハッと気付くとその温もりはなくなっていて、少し残念な気がした。
「神楽ッ!!」
なんでかわかんないけど呼び止めてしまった。
神楽は立ち止まってくれたけどなんて