君のことなど興味ないッ!!

勃発!中間テスト!

それは5月の出来事である。

勃発・・・ってわけでもないんだけど・・・5月22日、北の森学園に嵐が吹きあふれる!!

その名も『1学期中間テスト』!!生徒の敵、テストはここ北の森学園で年5回行われる。

で、そのテストで赤点をとったものには・・・罰則として毎年恒例の夏期講習に強制参加にな

る。(←先生方の善意です!!)

けっこう今更ですが・・・私・・勉強苦手なんですけど・・・・。どうしましょう?

って皆さんに聞いてもどうしようもないよね・・・・。

今持ってるテスト範囲表なんだけど、範囲おーいよね?!!1年のときこんなに多くなかった

んですけど・・。

「う゛~~ん・・・・・」

「何うなってんだし」と隣の席の神楽が笑う。4月にあんな事件があったけど、あとからちゃ

んと謝罪(?)的なのもらったし今はけっこういい関係でも・・・・なくないか。

あいかわらず女の子だったら誰でもいいって感じだもんね。

「赤城、勉強得意じゃなかった?」

「いやいやいや~。それはあんたより得意って意味だし?」

「うわ~。なにそれ、嫌味だろ」

そう、私の成績は神楽よりちょっとより上くらい。神楽は1年の時から赤点の常連だったらし

い。こいつに負けるとか赤城千夏、一生の不覚。恥さらしだけは避けたいところだ。

「んじゃ~さ~、どっかのファミレスでべんきょー会開かね?」

「勉強・・・・会」

「そぉ、いいアイディアだろ?」

と神楽が怪しい笑みを浮かべる。あぁ~どうせこいつほかの女の子誘ってイチャイチャしたい

だけでしょ?それに勉強会っていっても結局メンバーと雑談して『遊ぼうぜ!うぇ~い!』

ってなるに違いない。だから嫌なんだよね。

「私はいいよ。ほかの子と行ってきて?」

その返事にぶすっとした表情でええ~?と不満を漏らす神楽。何よ、なんか文句あんの?

「赤城に教えてもらいたかった、今までけっこーいろんな女子に教わったけど・・・」

そこからはなんか恥ずかしそうで頭をかいていて言ってくれない。

「なに?!なにが言いたいの?!!」

で、やっと。でも躊躇したよに、爆弾を落とした。

「・・・ガチで・・赤城のほぉが分かりやすかった・・・から・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。何の。

「何の罠だ!!!」

「は、はい?!!」

「そぉやってまた人を弄んで!なにがやりたいんだ貴様ぁぁ!!!!」

「ち、違ぇって!ガチで!マジで!ホント!」

「嘘だぁぁ!!」

ありえん。もう2度と同じようなことは繰り返さん!!決めてんだから!!すると神楽は大き

きな溜息をついた。おッ!?負かしたか?!!

「お前、みくびりすぎ」

いつもとは違う低い声で小さく呟く神楽。表情も真面目になってる。

「俺、どんだけ信用されてないか今分かったけど。もうヤメッから、そーゆーの。だから今の
は本気で取ってほしいんだけど」

たしかに、みくびってたかもしれない。もしかしたらこうゆう性格になったのも理由があるか

もしれないよね・・・

「ごめん。みくびってた」

「フッ、追い打ちかけんなし」

「いーよ、参加してあげる」

「マジか!?・・・・ありがと」

そうして神楽と誰かさんと私との勉強会が行われることになった。

以外だな・・・あのちょっとふてたみたいに鼻で笑った表情とか『みくびるな』って言った真

面目な顔とか。もしかしたら、ホントにいい人なのかもしれない。

そんなことを思った5月だった。
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