君のことなど興味ないッ!!
ひぎずられて入ったファミレスで私達はギャアギャア言い合っていた。てゆーか、明智は落ち着けって!とか待て待て!違う違う!しか連発しない。何が違うの?!何が?何が?何がー?
「意味わからんわー!!」
「だっから、神楽は中学からの付き合いだっていだって言ってんじゃん!何回説明すればわかんだよ!バカ!!」
「しらんがな!!」すると明智はおもいっきり私を睨んで溜め息をついた。こいつ、バカにしてる。絶対。
「これ、5回目だけど。神楽とうちは中学からの付き合いで、幼なじみみたいなもんなの。
別に恋人でもないから。……わかったぁ?!」
「へ?中学ぅ?」やっとそう返した私におせーよ!とちゃんと突っ込みを入れて苦笑いしながら
「あ。よかったわ。誤解されなくて。」
でも……といったん言葉を切ってニヤニヤ明智は笑い出した。かなり常識がなってないやつ確定だな、これ。
「なんですか?」
「たしかに、神楽が興味もつのもわかるかなーって思ってさ。」
は、はい?明智は私のキョトンとした顔を見て
また苦笑いした。
「あいつ、中学のころから女好きでさ。もうたらし癖が全然抜けなくてさ。困ってたんだよね。」
あ。やっぱりたらしだったのね。少しガッカリした私に動揺する。え?なんでよ。なんでだろ
「でも赤城が渇いれてくれたから本当にあいつ変わった。ありがとう。」
「あ、いえいえ。そんなこと……」
なんか明智って神楽のお姉ちゃんみたい。弟思いのしっかりもの……みたいな?
「で、赤城に渇やられてうちに報告したあいつの言い方がね。うけるんだよ。『円香2号があらわれたぞ!あの子めちゃくちゃおもしろい!』ってな。」
「なんか酷くない?それ」と苦笑いする。
すると明智も笑って、だろ?と共感してくれた。
「だから、神楽のことちゃんと見てやって!
あいつ恋愛音痴だからさ☆」
……………………………………………………………………は?
「それ、私に言う必要ないよね?」
「え?ありありだよ。神楽、赤城には素直でいるって言ってたし?気になるって言ってたし?」
「そ、そんなこと……」不覚にも赤くなる私が恥ずかしい。そしてこの微妙な気持ち。嬉しいと嫌だなっていうはざま。変な感じ。
そして明智は爆弾を落とした。
「赤城さ、神楽のこと意識してるでしょ?」
そう。これが、私の……幸せにつながるかもしれない道だった。