君のことなど興味ないッ!!

「つべこべ言うな!早く誰かと変われ!」

「……チッ、分かったよ……」

しぶしぶ先生の意見に従う円香、私のほうを向いてごめん!とジェスチャーで謝っている。
私も首をふって大丈夫だよ、と返す。

困ったな、話した事がある人が少ない……
知らない人と隣の席はきついな……

「先生!俺、赤城の隣に行っていー?」

げっ?!今?!今かよ!!先生も驚いたようで
目をパチクリしてる。

「お前、趣味変わったのか?」

おい!その質問おかしいだろ!失礼だわ!
ブスッとしていると私の顔に気付いたのか
神楽は笑って

「ちょ、先生!いーすぎ……!」

お!ありがとう!始めて神楽のたいいところ見た!!
円香を見るとそれはそれはニヤニヤして神楽を
見つめている。

そうして、神楽は私の隣に引っ越してきた。
やっぱりいつも女子に笑っているような顔で。
なんだ、素直とか。マジ勘違いじゃん。
< 8 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop