君のことなど興味ないッ!!
「つべこべ言うな!早く誰かと変われ!」
「……チッ、分かったよ……」
しぶしぶ先生の意見に従う円香、私のほうを向いてごめん!とジェスチャーで謝っている。
私も首をふって大丈夫だよ、と返す。
困ったな、話した事がある人が少ない……
知らない人と隣の席はきついな……
「先生!俺、赤城の隣に行っていー?」
げっ?!今?!今かよ!!先生も驚いたようで
目をパチクリしてる。
「お前、趣味変わったのか?」
おい!その質問おかしいだろ!失礼だわ!
ブスッとしていると私の顔に気付いたのか
神楽は笑って
「ちょ、先生!いーすぎ……!」
お!ありがとう!始めて神楽のたいいところ見た!!
円香を見るとそれはそれはニヤニヤして神楽を
見つめている。
そうして、神楽は私の隣に引っ越してきた。
やっぱりいつも女子に笑っているような顔で。
なんだ、素直とか。マジ勘違いじゃん。