君のことなど興味ないッ!!
「ただいま?」と神楽が席に座りながら言う。
「ただいま?じゃないでしょ?!」
そーかそーか、とまた笑ってノートを開く。
「いきなりなんだけどさぁ……、ここわかんない!!」
「え?」これ、一年の時の問題だよ……
円香でも答けたよ?!
思わず鼻で笑うと神楽の顔から笑顔が消えた。
「なんだし。」と、にらみもきかせてくる。
な、なんだしとか……。
「ご、ごめん……なさぃ……」
かなり本気で謝ってるけど……
ゆ、ゆるしてぇ……。神楽ってけっこうキレると怖いんだね。
「いっ?!いや?!いやいや、怒ってねーし?!」
「はい?怒ってんじゃん!」
「怒ってねーし、どうやったら怒ってるように見えんだよ!ウザいんだけど!?」
「1人でキレて何やってんの?!そっちこそ
ウザいわ!!」
もー、いいし。プイッとそっぽを向くと
神楽が何か言いたそうにチラチラこちらを見ている。耐えきれずになに?、と冷たく言うと、
「ご、めん。ウザいとか……」
あぁ、そんなこと。気にしてないし。頭で嘘ついても心はなんかズキズキ痛い。
やばい、なんか泣きそう。
「もう、いーから。」
声の震えがばれないように小さく小さく答えた。