チカイ×ヤクソク
「可愛い姉ちゃんよぉ、ちょっと
 お邪魔だ。家族の中に入ってくんな」

とあっさは簡単に倒された。

頭の中でコントロールが利かなくなって
親父を殴った。

『あっさになにすんだ!アンタに家族は 
 もぉないんだよ!!
 ここはアンタの場所じゃない!』

親父は黙って殴られたところを
改めて触っていた。

『大丈夫ですか…?あの…』
『あっさ!そんな奴庇うな』
『でも…ッ腫れてる…ッ』
『なんだよ!!あ~もぉッ
 お前はどっかいってろ!
 もういいからッ邪魔だ!!』

何が正しくて
何が悪いのか
俺にはわからない。

ただ


酷く
酷く
あっさを傷つけたのは
わかった。

『コウ…お願い、冷静になって…
 ちゃんと話した方がいいよ。 
 妹さんは連れてくから…』

俺を静かに正常に戻すように 
子守唄のように囁いた。

少しずつ冷静になった。
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