虹色days∞
「信ちゃん!!」
誰も通らない薄暗い道。
自分でもびっくりするくらいに
はっきり信ちゃんだってわかった。
「誰や」
……ほら、わかるわけないじゃん。
「もしかして…!」
信ちゃんがわたしに向かってくるのがわかった。
「はぁ!?ほんまにおまえっ…
こんなとこで何してんねん!」
言葉は乱暴でも、笑顔だと言うことが
伝わってきた。
信ちゃんの声はかわってなくて…。
テレビで見てるだけじゃ満たされなかった。
むしろテレビのなかの信ちゃんを見てると辛くなるから見なかった。
「ちょ、おい…なに泣いてんねん!」
「えっ、うそ…ごめん…
信ちゃんと会えて、嬉しくて……」