The side of Paradise ”最後に奪う者”
「どういう積もりだよ」
「大事な日本でのビジネスパートナーよ」
「私じゃなくていいだろう」
「以外の適任がどこにいるの?」
「さやか」
綺樹は立ち上がった。
「命令よ」
さやかがぴしりと言って、にこやかな笑顔を涼に見せた。
「涼、お元気そうね」
涼は微笑した。
立っている綺樹を不審そうに見る。
綺樹はいらただしそうに座った。
完全にはめられた。
「さやかさんもお元気そうで」
そういってから綺樹を改めて見た。
「ご無沙汰しています」
綺樹は見もしなかったし、答えもしなかった。
「綺樹」
さやかは叱るように呼んだ。