The side of Paradise ”最後に奪う者”

  *

涼は来月のスケジュールに目を通す。


「随分とこの頃、ダバリードの仕事が入るんだな」

「そういう時期はあります。
 夏が過ぎれば、入らなくなりますので安心してください」


涼は成介をじっと見た。


「ふうん」


この男は何かを謀っているのだろうか。


「それから、お見合い写真が揃えてありますから、目を通してくださいよ」


涼はちらりと、ソファーの向かいにある、ローテーブルに置いてある山に目をやった。
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