The side of Paradise ”最後に奪う者”
まだ終わっていないのか。
“迷惑”
“まともに戻してNYに返す”
私がNYに戻れば終わりか。
この仕事、まだ終わっていなかったのか。
じゃあ、やらなくちゃいけない。
ゆっくりと頭が回転して、そこまで辿り着いた。
でも意思と体がばらばらで、体は鉛のように重かった。
少し、休みたい。
やるよ、ちゃんとやるから。
今までだって、してきたんだから。
弁当箱を押しやりながら上体を机の上に伏せた。
だから今は少し休ませて。
綺樹は意識を沈ませた。