The side of Paradise ”最後に奪う者”

肌を愛撫すると綺樹が体をのけぞらせた。

それを押さえ込む。

身動き取れなくなると、くちびるを震わせた。

その動きに涼はくちびるをふさいだ。

綺樹の肌がしっとりと柔らかく吸い込まれそうになってくる。

お互いお互いの体を夢中にむさぼりあっていた。

綺樹が涼のを自分の中に引入れようとしているのに気が付いた。


「ストップだ」


流石にそれは不味い。

綺樹が少し息をはずませて涼の目を見つめた。


「駄目だ。
 それ以上息が上がったら危ない」


綺樹の瞳がかげる。


「おまえね。
 おれの方がその点は相当がまんしていると思うぞ」


ちょっと睨むようにして言うと、綺樹の目が笑った。

綺樹の指が愛撫を始める。

涼は目を閉じて綺樹の肩に顎をのせた。
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