ヘタレ彼氏。
問答無用でドアを開けると、そこに居たのは沢山の女、女。

「「し、伸太郎様!!!」」

一方、しんたろーはフリーズしている。
まぁ、当然だろう。配達便のお姉さんにも人見知りするのだから。

「…あのぉ……にゃ、何の用でしゅか…?」

顔を真っ赤にしながらぼそぼそと話すしんたろーに気絶する人やら鼻を押さえ…ても鼻血が出ている人やら反応は色々だ。
取り敢えずしなければいけない事は……

「「……」」

目と目で合図し、心の中でカウントダウンを始める。

((5…4…3…2…1……0!))

「逃げるぞ!!」

『うん!』

魔力を練りながら魔法を唱える。

『《我の望む景色に!転移魔法!》』

続いてしんたろーが魔方陣を浮かび上がらせながら魔法を唱える。

「《足跡を消せ。》」

続いて一発。

「《決壊魔法により、汝の如何なる魔法を持ってしても、家は見つからない。》」

呪文を唱え終わった瞬間に転移魔法を発動させる。






__視界が白く染まった。
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