またね…
「ありがとうございました!」

みんな部活が終わって汗だくになりながら先生に向かって言う。
汗だくの先輩もかっいいんだ。


そして、みんなにタオルをわたす。

最後に先輩。

「お疲れ様です。」

「おっ、早川。さんきゅっ!!」

先輩はニカっと笑うんだ。
「いぇいぇ。今日、放課後に2Cに来てもらってもいいですか?」

「うん、いいよ?どうしたの?」

「先輩と話したい人がいるんですけど…」

「わかった!着替えてからでいいかな?」

「はい。疲れてるのにすみません。」

「全然!じゃあ、待っててね!」

「はい!」

やっぱり好きだよ。
先輩…




「麗佳、言ってきたよ。頑張ってね」

「うん♪ありがとう!」

頑張ってなんて口だけ。
本当は本気で頑張ってって言ってあげたいよ。
でもね私、できないよ。




「ごめんね〜、待たせた〜」
先輩が来た。

「いぇいぇ、全然大丈夫です。この子が話したいって言ってた子です。」

「岩沢 麗佳って言います!私…先輩のことが気になってて…」

メールアドレスを聞くんじゃなかったの?
メールアドレスよりもきついよ。
ここにいたくない…



嫌だ…



「ご、ごめん。私、ちょっとト、トイレ行ってくるね。」

トイレに逃げ込むしかなかった。


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