またね…
嫌だよぅ…



付き合ったら私、好きになっちゃいけないじゃん。



泣きながらトイレに向かった。



そのときだった。



「お、おいっ!お前、どうした??」

佐川だった。
一瞬、ホッとした。
話せる人・相談できる人だから。

「せ…先生ぇ…。先輩が…」
泣きすぎて言いたいことが言えなかった。

「ちょっ、ちょっと落ち着け!」

先生は落ち着くまで待っててくれた。
あのときは先生だったから本当の気持ち、言えたのかもしれない。

「私…麗佳が先輩に告白するの手伝っちゃって…でも、やっぱり嫌なんです…。」

「岩沢かぁ…。でもきっと岩沢には落とせない。」

「なんでですか?」

「あいつはちゃんと人のこと見てるから。きっとお前のこと、わかってるはず。」

人のこと見てるって?
どうゆうこと?

「どうゆう意味ですか?」

「要するに、あいつはお前の気持ちに気づいてるよ。それに、岩沢のこともわかってる。でも、あいつはいろんな男に手だしてるってことも知ってるから、きっと無理だな」

先生は真顔で言った。

「ま、岩沢もいい奴なんだけどな。」



先輩…


なんて返事をしたんですか?

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