またね…
「美希は!?美希は無事なんですか?」



先輩はおばさん達に聞いていた。




とりあえずは命の心配はないそうだ。




でも、あと少しでも遅かったらどうなっていたか予想ができない状態になりかねなかったって…




少しホッとした。




私は先輩に先輩と別れてからの美希の一部始終を話した。




先輩と別れてから寝れなくなり、ご飯も口に入れても吐き出してしまうこと。

お母さん達とも一言を話さず、学校にも来れなくなり、自分の部屋に隠りっぱなしで手の施しようがなかったこと。






私は美希のことを考えて何回、先輩の所へ相談しようかと悩んだか…




私は話しをしているとき、美希の辛さを一番に知っていたから涙が出た。




先輩はずっと、ごめんって謝って来てくれた。



でも、私には苦痛ではなかった。
ただ、美希が元気になることをどんなに望んだか…




先輩はもう離さないって言っていた。




その一言にすごく安心した。






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