またね…
「なぁ、美希…。本当に俺で良かったのか?」



先輩は深刻そうな顔で言った。



「今更、何言ってるの!そうじゃなかったら今、隣にいないよっ!」



「いついなくなるかわからないんだぞ?」



「いなくなるなんて、ないよ。先輩は生きなくちゃ。」



私は無理にでも、笑顔を作った。



ここで私も悲しい顔をしてはならない…




「そうだなっ!はぁ…やっぱりお前の隣でこんな所にいれるって幸せだな。今まで当たり前だったことって本当はすごい幸せなことだったんだな…。」


「そうだね…。」




本当にそうだね。



当たり前なことってこんなに大事なことだったんだね。



今までは考えたりもしなかったたった一秒でも大切な宝物。





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