またね…
「先輩…私、ずっと先輩のこと、好きでいていい?」


「うん…。でも、俺がいなくなったらちゃんと幸せになるんだぞ!?俺のことを追いかけるなよ!?」




先輩の“いなくなる”は前とは違う。



“死”と言う名の悲しい現実。



「でも…でも、」



先輩がいないと幸せじゃないって言おうとしたとき



「俺がいなくても幸せにならなきゃいけねぇの。わかった?」



私の口をふさぎ、笑いながら言った先輩。



逆光のせいか、先輩がすごく眩しくみえた。



でも、本当に先輩は眩しいのかもね。



先輩の強さには誰にも敵わない。



「わかった。」



なれるかわからないけど、余計な心配をかけたくかった。




だから私は笑顔で言った。








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