またね…

返事

「真山がなんと返事しようが、自分は好きなんだって気持ちでいないと負けるぞっ!」

そうだね。
マイナスな考えしたって、いいことがおきるわけではない。
むしろ、嫌なことばかりかもね。


だから、私はどんな結果になろうと前向きでいよう。
「そうだね!先生、ありがとう!」

そう言って不安ではあったけど、教室に向かった。





不安だよ…




でも行かなきゃ。




「ごめんね。遅くなった!」







あれ?






麗佳は?




先輩だけ?





なんで?





「お、早川。遅ぇよ。」

どうしたんだろう。

「すみません。麗佳は…?」
「あぁ、あの子は先帰ったよ。」

「そ、そうですか…」

なんだろう…
この空気…

「お前、佐川のこと好き?」





………え?




「なんでですか?」

「さっき見たんだよ。早川が泣きながら佐川に話してるところを。」





なんで見てるの?




「そんなこと、ありません。佐川は先生ですから。」
「でも、麗佳ちゃんが言ってた。佐川と早川はできてるって。」






ウソ………。





麗佳が言ったの?




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