またね…
次の日私は先輩にこのことを伝えた。


最初は喜んでいたけど


草苅先輩と言う名前を口にした瞬間、先輩は青ざめた。



「どうしたの?」


「今、草苅って言った?」


先輩は何かを知っているようだった。


「草苅先輩が…どうしたの?」


「あの人とは付き合わない方がいい。」




なんで?



私は心配になった。





「な…なんで?」


「俺、あの人とサッカーの試合で会ったんだよ。」


「それで?」


「あの人はすぐに手を出して他の女に移る。」



そんな事…


信じたくないよ…



でもきっと先輩は香奈のことを思って言ってくれてるんだと思う。



「私達は何かできることはないのかな…」


私達は真剣に考えた。


香奈を傷つけずになんとかできないかと…



でもね、やっぱりこのことをちゃんと言うのが一番だと思った。

でも草苅先輩って人が香奈に本気だったら、それはすごい嬉しい。


だから、香奈に幸せになってもらうためにもこのことを言おう。


そう決めた。


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