またね…
でも、何故か無性に先輩に会いたくなった。



今…



何してるかな…



私は電話張の“草苅先輩”と言う文字を探し、電話した。



ブルルル…



出ない…



出てよ…




何分か待ってると



「もしもしっ!」



愛しい先輩の声が聞こえた。



「先輩?忙しかった?」



先輩はいつも電話に出れないときは忙しいから…



「ん?今は忙しくないよ?どうした?」



「今から…先輩に会いたい…」



初めてこんな言葉を言った。


いつもは会いたくても恥ずかしくて言えなかった。


「香奈から言ってくるなんて、珍しいね。いいよ。これから、迎えに行くから待ってて!」



私は急いで服を選んで、髪をセットして化粧をした。






ピーンポーン…



私は先輩だと思い、急いでリビングへ行った。



「どこへ行くの?」



お母さんは目を赤くしながら言った。



「遊びに…」



私は先輩と一緒にいれるだけで、つらいことも忘れられるんだ…





そう思っていた…








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