またね…
「香奈は…どうなったんですか?」




待ち合わせの時間より少し早く来て言った。




「ちょっと、来てください。」




私は草苅先輩を香奈の病室へ連れて行った。





そこは…





精神病の患者さんなどが使う…




見た目はすごく綺麗なところだけど…



爪で引っかいた後や…




叫び声…




ドアには鍵が着いていたり…




最初、私が初めて来たときは怖かった。




正直、ここは病院の一角だとは思えないくらいだった。




でも、患者さん達は皆、何か悲しいことや辛いことがあった…




だから、心身共に休ませてあげた方がいいのかもね。



香奈も…




少し休んだ方がいいね。




疲れたんだね。







私は草苅先輩を香奈の病室へ連れて行った。



「ここが香奈の病室です。絶対に香奈に話しかけたり、触れたりしないで…。」


ガラガラ…




香奈の病室のドアを開けた…







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