またね…
「香奈…入るよ…」



言ったって返事は返って来ない。



そんなことわかってるけど…




でも…



いつも通り話すのが私のモットーなんだ。



いつか返事をしてくれることを願って…











病室に入ると香奈はずっと窓越しの空をベッドに座って見ていた。





髪はボサボサで



パジャマもよれよれ。



ご飯もろくに食べれてないからか、少しやつれている気がした。




草苅先輩は涙を流した。



「誰が…香奈をこんな風にしたんですか…?」



「それはあなたでしょ!?」



なんで、そんなことが言えるの?



私にはよくわからなかった。




「俺?俺がなんかした?」



「あなたが…香奈に強制的にヤらせたんじゃない…」



「違うっ!そんなんじゃないっ!そんなことしてないっ!」



「してなかったら、こんな風になる?」




つい、私は口調を強くしてしまった。






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