またね…
「メール…ですか…?」



「うん。これ、見て。」




そのメールには…




“俺、多分そろそろ逝くと思う。だから美希を頼むな。美希はきっと泣きまくるだろうから…。気にしてあげてな。最後に、お前に会えてよかった。本当に。ありがとう。”





先輩はそんなことを思ってたんだ…




もっと正直に言ってくれればいいのに…




私は涙を流した。




「大輝は、早川のことすごく大切に思ってたんだよ。だから、早川の命だって命がけで救った。その命を絶対に捨てるのはダメだよ。大輝がいなくても前に進めるようにならないとっ!なっ?」



侑隼先輩は私の背中をポンポンッと叩いて



「なんかあったらいつでもメールしろっ!」



そう言って帰って行った。






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