またね…
「先輩とすること、全てが楽しかった。幸せだった。辛いことも先輩となら乗り越えられた…」



近さんは涙を流していた。


「でも…幸せはやっぱり続かない…」



「そんなことないと思う。大輝がどんな気持ちでこれまで過ごして来たか…俺はわかるよ。美希とずっと一緒に居れない悔しさ、悲しさ、不安…色んな気持ちがあったと思うよ。」



先生は目を赤くして言った。



「でも、決してそれを美希ちゃんには言わなかった…違うか?」



「そう…」



「そうだろ?アイツはぶっきらぼうだけど、すごく美希ちゃんを想ってたよ。今も、きっと空から美希ちゃんを見て想ってるよ。」



「うん…」




< 185 / 201 >

この作品をシェア

pagetop