またね…
放課後、私は帰りのHRが終わるとすぐに走って倉庫に向かった。


そこには先輩が待っていた。


「遅くなってすみません。」
「いいよ。ごめんね。今日、俺のもめ事でしょ!?」

「はい…。でも、大丈夫です。真山先輩が助けに来てくれますから。」

そう言うと

「今の美希、めちゃくちゃ可愛いんですけど。」

と、言って抱きしめて来た。

「なんかあったらすぐに美希のところに行くから。だから、何かあったらすぐ呼べ。」

先輩…
本当に私は先輩の彼女になっていいのかな。
私じゃ釣り合わないかな。こんなに、いい彼氏いないよ。


「はい、ありがとうございます。」

「ねぇ、2人のときはお互いタメにしよ!?」

「なんでですか?」

「そっちの方がもっと付き合ってる感じがするから」
先輩はニコっとして言った。

そんな風に言われたら、断れませんよ…

「わかりました。頑張ってみます。」

先輩だから…
先輩に言われたから…



だから、私は頑張るよ。

< 23 / 201 >

この作品をシェア

pagetop