またね…
「遊んでた場所が遠かったから…」



「嘘つくんじゃねぇよ!」

テーブルを叩いて先輩は大声で怒鳴った。


私はびっくりして…しかも、怖くて…
必死でこらえていた。

後で冗談だよって言ってくれることを信じて…


「嘘なんてついてないよ…。もうやめてよ…」


私はあまりの怖さに涙を流してしまった。


先輩は我に戻ったかのように


「ごめん。美希。自分を見失ってた。」


そう言って抱きしめてくれた。


私が遅くなったのがいけないんだ…。


先輩は悪くない。


ごめんね、先輩…



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