またね…
「また一緒に住んでくれないか?」



嬉しいよ…


でもウチにはお母さんがいるから…


「わかってる。美希はお母さんのこと考えてるんだろ?でも、あんな父親のところに美希を渡せない。」


真剣な目付きで言った。

わかってたんだ…


「うん。」

「もう一度やり直そう。もう暴力は振るわない。約束する。」

先輩を信じるよ。



「うん!」



私達は手をつないで歩いた。


家に行って制服などを取りにいかなきゃいけないため、先輩と一回わかれた。


「じゃあ、また後でね!」

私達は手をふり合った。



私が横断歩道を渡ってるときも…



プープー!!


「美希!危ないっ!!」


私は誰かに突飛ばされた。


ガッシャーン!!



「先輩っっ!」



私は手が震えていた。


私が先輩を殺したんだ…


もう少し、速く歩いてたらこんなことにはならない。



先輩は頭から血を大量に出していた。


震えてケータイも持つことすら難しい手で救急車を呼んだ。


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