またね…
〈先輩の気持ち〉


最近、早川は来ない…

なんだか心に穴が空いたみたいだ。

早川の存在がここまで大きいとは思わなかった。



「おはよー!また来たぁ!」
あれからもずっと千春は来続けていた。

「おー。おはよ。」



何故か、俺は急にあのハンバーグが食べたかった。


「なぁ、千春、次、いつ家に帰る?」


この前、食べたときも千春は一回家に帰っていた。


「次って言うか…、私退院できることになったんだ!でも、ちゃんと毎日来るね!でも、何で?」


「じゃあ、またあのハンバーグ作って来てくんない?」


「えっ!?あ、あのハンバーグ?う、うん。いいよ。」


なんか千春は動揺してるみたいだ。


「どうした?なんかあったか?」


「う、ううん。何にもないよ!じゃ、じゃあハンバーグ楽しみにしてて!」



何が起きたんだ?



絶対何かある。



でも、そんな重要なことではないだろ。




俺は、その異変を放っておいた。





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