またね…
「またまた〜」


私はただのジョークかと思っていた。


…冗談じゃねぇよ?ちゃんと思い出した。あの弁当箱、美希のだろ?俺とおそろいで買った弁当箱だろ?



本当に思い出したんだ…





先輩…






神様…







ありがとう!!





「先輩!思い出してくれてありがとう!」


嬉しくて涙が出た。


…ごめんな、今まで。辛かっただろ?


「そんなことないっ!先輩が思い出してくれるって信じてた!」


…そっか、ありがとう!じゃあ明日、来てくれるか?

「もちろん!絶対行く!」



このとき、私は先輩の異変に気付かなかった。



…あぁ、待ってるから…。じゃあ、おやすみ…


「うんっ!明日ね!」




私は切ったあとも嬉しくて寝れなかった。





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