またね…
私は急いで涙を拭いて笑顔で先輩に駆けつけた。


「調子はどう?」

「めちゃくちゃ元気!」



本当は元気なんかじゃないのにね…


わかるよ。


頭が痛くて…


これから何が自分の身に起こるかわからない不安…


それを圧し殺して笑顔を見せる先輩を私はいつも通り話すことが限界だった。




私は先輩の生きる理由になりたい…




“命”に関わるようになってからそうなりたいと思い始めた。



私が先輩を支えてあげなきゃいけない。



神様はきっと次は助けてくれるよね?




いつまでも神様を信じる私がバカらしかった。





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