またね…
「そんなこと…言わないでよ…。せっかく…戻ったのに…。」




私はまだ一緒にいたいよ。


先輩を支えて行くって決めたのに…




「お前のそうゆうところ、ウザイんだけど。」




私はウザがられてたの?




私は重かった?




先輩にとって私はただの重荷にしかならなかった?





「本当にもうダメなの?私達はもうダメなの?」



「無理だ。幸せになれよ。」



本当に無理なんだ…




先輩の言い方でわかった。



「わかった…。今までありがとう…。」




「あぁ。またな」




またなって…




私達にとっての別れの言葉。



これでもう私は先輩に“またね”も言えない。




でも仕方ないんだね…



今まで迷惑かけてごめんね。




「うん。またね。」




私は椅子から重い腰をあげると帰ろうと先輩に背を向けた。



そのときだった。





私は先輩に手を引っ張られて、2人はキスをした…





< 96 / 201 >

この作品をシェア

pagetop