【完】私は貴方を愛せない
私と深田君が付き合った事はすぐに噂として広まった。
あかね先輩にもすぐその噂は耳に入ったらしい。
「前田ちゃんったらぁ・・・なんで教えてくんなかったのよ!」
バンバンと背中を叩かれ少し痛かったけど、祝福してくれるあかね先輩。
「深田!あんた前田ちゃんの事ちゃんと幸せにしなきゃ駄目だよ!?別れたらあたしが許さないからねぇ~!?」
深田君はあかね先輩の重いパンチを受け取り苦笑いで「はい」と答えた。
「あたしが断言させてもらう!あんたらは最初で最後の恋にしな!!!!」
何故かあかね先輩は相当私たちを祝福してくれている様子。
理由は分からないけれど。
でもここまで言われた私たち。
ううん、言われなくてもそうするつもりだった。
「あかねさんに言われなくても分かってますよそんなこと」
「深田生意気!」
また思い切りパンチを受ける深田君。
私はその光景を見てくすくすと笑っていた。