【完】私は貴方を愛せない
あかね先輩のおかげで私たちの距離はもっともっと近くなった。
そして高校2年の夏。
付き合って一年目で私たちは結ばれた。
今まで一度も行った事のない涼介の家。
何もかも新鮮だった。
男の子の部屋に入るのも初めて。
すごくドキドキした。
わざとじゃないけど私はベッドに座って涼介が飲み物を持ってくるのを待っていたの。
「杏奈」
「ん?」
「誘ってんの?」
「・・・え?」
理由を聞く暇もなく私は押し倒された。
涼介の持ってきたジュースが床にこぼれおちる。
「りょ、涼介・・・!床拭かなきゃ・・・」
「はぐらかすな」
涼介の目は真剣だった。
私はそれを拒む事はできず、涼介の深いキスを受け入れる。
体中が痺れるような快感が私を襲う。
私の口の中に熱くてとろけるようなものが入ってきた。
気持ちよくて甘い波が体を駆け巡った。