【完】私は貴方を愛せない
「っぐ・・・ぐあ・・・」
「苦しい?痛い?それとも気持ちいい?Mなの?ねぇ、そうなの?」
私の体はあざだらけになりかけている。
もう目もうっすらとしか開かない。
もしかしたらこのまま私は死んでしまうのだろうか。
そうとまで思った。
「なんで泣かないんだよ!!!!!!!」
狂ったように叫ぶ男性。
私はせめて男性の思う通りにならないよう、必死に耐えたのだ。
「・・・ここまで泣かない女は初めてだ。そそるねぇ・・・じゃあ次はこれだ」
そう言って男性が取りだしたのはカッター。
「少しずつ傷を広げていくと一体どんな悲鳴を聞かせてくれるのかなぁ??あは、ははははは」
「・・・」
私はもう助けを呼べる声が出るほど元気ではなかった。
もしかしたら私の体はもう男性には受け付けられない体くらいにされてしまっているのかもしれない。
・・・復讐するために磨き上げてきた体。
汚れている体だけど、表面上はちゃんとしてきた。
顔もひどいんだろう。
明日斗真君と約束したのに。
「そこまでだ!!」
バンっと扉が開いたかと思うと男の人が数名部屋に入ってきた。
うっすらとしか見えず姿は確認できない。