契約妻ですが、とろとろに愛されてます
1.出会い
飲み会
「ゆ~ず、おはよう 今日大丈夫?」
すでに会社の制服に着替えた会社の同僚で仲の良い、片山 麻奈(かたやま まな)がロッカールームに入って来て、制服に着替えている私を覗き込んで言う。
「おはよう、麻奈」
制服のリボンを直しながら、鏡の中で目と目が合った麻奈に笑う。
「おはよ、ってほんと 柚葉の笑顔は武器だわ」
「え……」
麻奈は笑いながら何か呟いたけれど、制服のボタンを留めていた私はよく聞こえなかった。
「なんでもない」
麻奈になんでもないと言われた私は首を傾げ、ロッカーを閉めた。
「で、今日大丈夫?」
麻奈は素早く着替え終わると、もう一度聞いてくる。
数日前に金曜日の今日、仕事が終わったら食事に行こうと誘われていた。すっかり約束を忘れていて内心焦った。
「う、うん」
弟の慎は大学のテニスサークルで昨日から泊まりに行ってるし、姉の美紀も友達と映画を観に行くって言っていた。特に急いで帰らなければならない訳もない。と言うのも、両親が他界している為、姉弟が家事を分担する役割。今日は私が夕食を作る番だった。
「よかった!じゃあ、後でね、用事があるから先に行ってる!」
麻奈は満面の笑みを見せると更衣室を出て行った。
すでに会社の制服に着替えた会社の同僚で仲の良い、片山 麻奈(かたやま まな)がロッカールームに入って来て、制服に着替えている私を覗き込んで言う。
「おはよう、麻奈」
制服のリボンを直しながら、鏡の中で目と目が合った麻奈に笑う。
「おはよ、ってほんと 柚葉の笑顔は武器だわ」
「え……」
麻奈は笑いながら何か呟いたけれど、制服のボタンを留めていた私はよく聞こえなかった。
「なんでもない」
麻奈になんでもないと言われた私は首を傾げ、ロッカーを閉めた。
「で、今日大丈夫?」
麻奈は素早く着替え終わると、もう一度聞いてくる。
数日前に金曜日の今日、仕事が終わったら食事に行こうと誘われていた。すっかり約束を忘れていて内心焦った。
「う、うん」
弟の慎は大学のテニスサークルで昨日から泊まりに行ってるし、姉の美紀も友達と映画を観に行くって言っていた。特に急いで帰らなければならない訳もない。と言うのも、両親が他界している為、姉弟が家事を分担する役割。今日は私が夕食を作る番だった。
「よかった!じゃあ、後でね、用事があるから先に行ってる!」
麻奈は満面の笑みを見せると更衣室を出て行った。
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