契約妻ですが、とろとろに愛されてます
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私が眠っているうちにお姉ちゃんが来ていた。


「お姉ちゃん 来ていたんだ」


読んでいた雑誌をテーブルに置いて立ち上がると私の所へやって来た。


お姉ちゃんの顔を見て微笑む。


「気分はどう?」


「調子良いよ」


それほど良くはないけれど、心配をかけないように言う。


「琉聖さん、マンションに行ったの すぐ戻ってくるわよ」


「私のお守りばかりで琉聖さん大変だから……来ないでいいのに……」


「え?ゆず、何?」


私の言葉が聞こえなかったらしい。


「なんでもない お姉ちゃん、忙しいんでしょ?もう帰って良いよ?」


もう六時を回り、窓の外は少し暗くなってきている。


「私もうすぐ食事だから」


「じゃあ、食べ終わるまでいるわよ」


「大丈夫だよ 慎のご飯作らないと 文句言われるよ」


慎はアルバイトと大学の両立で忙しいけれど、三日に一度は様子を見に来てくれている。


「ゆず……本当に大丈夫?」


「何も心配することなんて無いよ?」


私の様子を心配そうに見ながらお姉ちゃんは帰って行った。

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