契約妻ですが、とろとろに愛されてます
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先日の血液、骨髄検査は、まずまずの結果だった。熱は出たものの、薬が効き始めたらしく数値が正常に近くなってきている。


「良かったわね」


玲子先生に微笑まれて私も嬉しくて満面に笑みを浮かべた。


「ありがとうございました」


「この調子なら、あと一週間で退院できるわ でも三日に一度は来てね」


「はいっ」


退院出来るのなら、三日に一度の通院もスキップして来られそう。


「それと、出血したら必ず来るのよ?まだまだ止まりづらいから 琉聖さんにもよく言っておくけど」


「はい」


気持ちが高潮して何を言われても「はい」で済ませそうだ。そんな私を見て玲子先生が苦笑いをして病室から出て行った。


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「ゆず、起きてて大丈夫なの?」


玲子先生の嬉しい知らせの後、お姉ちゃんが入って来た。


「お姉ちゃん、いらっしゃい」


「元気そうじゃない」


顔色が良くなった私を見てホッとしている。


「うん あと一週間くらいで退院できそうなの」


「本当に?良かったわ!」


お姉ちゃんは私の手を握って喜んでくれた。


「真宮さんも大変だったわよね 良い人を見つけて本当にゆずが羨ましいわ」

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